いつも大変お世話になっております。EXCY FORMAL MAGAZINE担当の洲鎌です。
梅雨の時期で雨が多くなりますが、綺麗な紫陽花を眺めてこの時期にしかない季節を心から楽しみたいものです。それでは、今月のEXCY FORMAL MAGAZINEのお届けです。
5月のフォーマルアクセサリー販売状況。
4月同様に婚礼向けのタキシード用アクセサリー需要が活発でタキシード用のヒダ胸シャツ、カフス、スタッズ、サスペンダー、カマーバンド、蝶ネクタイ等、デザインや色はオーソドックスでシャツは白、その他はブラックが中心に動きました。ということで今回はタキシードに合わせる正式なフォーマルアクセサリーに関してルールを交えながらご紹介いたします。
タキシードに合わせるアクセサリー(ルール編)
タキシード用シャツ
最も正礼装に相応しいタキシード用のシャツは前身頃にプリーツ等の飾りが付いておりシャツの前立て部分の第2ボタンホールから第4ボタンまで下前、上前にボタンホールのみありシャツのボタンは付いておりません。ボタンの付いていない部分にはスタッドボタンと呼ばれる貴石や貝などでできた装飾的な飾りボタンを付けます。これは諸説有りますが、西欧の歴史でシャツは下着として扱われて来ました。フォーマルな場において女性に下着のボタンを見せることは大変失礼にあたり ボタンを隠す為に使用されたのがスタッドボタンです。例外的にボタンが隠れる比翼仕立てのヒダ胸シャツはスタッドボタンが不要です。衿はレギュラーカラー、ウイングカラーのどちらでもOKです。ウイングカラーの場合は衿の後ろに背テープと呼ばれる蝶ネクタイが上にずれない為のテープが付いているシャツが正式です。
※1800年代頃の西欧ではタキシード用のシャツは燕尾服に用いられるイカムネシャツが多かったのですが、現在はプリーツが一般的です。但しイカムネシャツでも間違いではございません。

カフス&スタッド
スタッドボタンは夜の正礼装のタキシードと燕尾服のシャツに使用する飾りボタンです。基本的にカフリンクスとお揃いで使用します。最も基本的な種類はオニキス、黒蝶貝、白蝶貝です。タキシードにはオニキス、黒蝶貝など黒系のものを使用します。燕尾服には白蝶貝(稀に白真珠)などの白系のものを使います。例外的にご新郎とかが着用する白いタキシードの場合は白蝶貝でもOKです。台座は真鍮や純銀などで、色はシルバーやゴールドでデザインは丸や四角、八角形などがありこちらはお好みで構いません。以上が基本的なスタッドボタンです。その他のして石や貝に様々な色の物や装飾に工夫を凝らしたタイプのスタッドボタンもありこちらは基本ルールーを知った上で上級者の個性的にお洒落を楽しむ感覚で選ばれると良いでしょう。

サスペンダー
正礼装としてのフォーマルウェアには昼、夜共にサスペンダーは必須のアイテムです。正式なタキシードや燕尾服のズボン、モーニングコートのコールズボンにベルトループは付けてはいけないので必ずチェックしましょう。サスペンダーにもX型クリップ式、Y型2in1、レザーエンドなど様々な種類があります。どのタイプのサスペンダーをお選びいただいても大丈夫ですが、サスペンダーボタンが縫い付けられているズボンを吊革で吊って使用する方法がよりフォーマルらしさを演出できオススメです。基本の色は燕尾服は白、タキシードは黒、モーニングは黒白の縞や黒無地、グレーです。親しい仲間とのパーティーや2次会などでしたら少し派手な色柄のサスペンダーでお洒落を楽しむのも良いでしょう。

タキシード用シューズ
タキシードに通常のビジネスシューズを合わせるのはタブーです。靴のデザインはオペラパンプス、ストレートチップ、プレーントゥなど好みで構いませんが必ずエナメル素材の靴を合わせます。何故エナメル素材を合わせるのかは歴史的な背景があり、西欧文化の影響を大きく受けております。中世欧米の社交の場では男性は主に燕尾服かタキシードを着用し女性たちとダンスを踊っておりました。女性達の装いはロング丈のイブニングドレス。ダンスを踊る際に靴墨で女性のドレスを汚さない為に靴墨が不要なエナメルシューズを履いていたという説が最も有力です。フォーマルウェアの進化がこのような他者への気遣いから出来上がっていったのはとても素敵なことだと思います。ちなみに昼の正礼装のモーニング、準礼装のディレクターズスーツの靴はカーフ素材等の黒の内羽式のストレートチップが正式ですのでくれぐれもエナメルの靴を合わせないように気を付けましょう。

ジューン・ブライド(June bride)
6月ですのでジューン・ブライド(June bride)について少しふれてみます。
もともと日本の6月は梅雨の時期にあたり季節的に結婚式にはあまり向いておらず、ブライダル閑散期だったためブライダル業界でなんとか6月の結婚式を増やそうと、ヨーロッパから伝わった情報を日本で広めたとの話しを聞いたことがあります。ヨーロッパでは1年の中で6月は特に気候がよく結婚式を挙げるのに最適なシーズンで人気があり、更に6月に結婚した花嫁は幸せになれるという由来があります。ヨーロッパで人気のジューン・ブライド(June bride)ですが、日本の6月はやはり季節的にハイシーズンとはならないようです。
そのほか、法人様でフォーマルアクセサリーについてのOEM/ODMや、大口ご注文での別途お見積り依頼、営業担当からのご連絡をご要望の場合は、こちらよりお気軽にお問い合わせください。

または、上記でもご案内させていただきましたBtoBのアパレル資材サイト「ApparelX」も合わせてご覧ください。

個人様でフォーマルアクセサリーのご購入をご検討の方は、こちらの公式オンライストアをご利用くださいませ。

または、商品紹介や取扱店舗など、随時更新しております、ブランドサイト「EXCY FORMAL」も覗いてみてください。
