こんにちは。EXCY FORMAL NEWS担当の洲鎌です。今回のブログはネクタイのノットについて書いてみたいと思います。
ネクタイの誕生
ネクタイの起源はクロアチア人と言われています。17世紀の30年戦争の頃、フランスが雇ったクロアチア人傭兵は、軍服の一部として伝統的な結び目のあるネッカチーフを首に巻いていました。これは、上着の上部を留めるもので、硬い襟よりも実用的でした 戦争末期、クロアチア兵のネッカチーフを見たフランス国王ルイ14世はこのネッカチーフに目を留め、とても気に入ったとのことです。ドゥブロヴニク・タイムズ紙によると、少年王は1846年頃、わずか7歳にして自らこれを着用するようになったといわれております。王は初期のネクタイを、このファッションアイテムを発明したクロアチア人にちなんで「ラ・クラヴァット」と名付け、現在でもフランス語でネクタイのことを「クラヴァット」と呼んでいます。ヨーロッパが時代とともに変化するにつれ、「ラ・クラバーテ」も変化していきます。貴族達の間ではフロックコートやモーニングに合わせるアスコットタイやジャケットスタイルに合わせる蝶ネクタイが主流になりました。
長年の歴史において世界中の紳士達はその時代の装いに適したネクタイの結び方を考え出してきました。現代のネクタイのかたちは1920年代のニューヨークのネクタイ職人ジェシー・ラングフォードが生地を斜めにカットし、3分割して縫製するという、全く新しいネクタイの作り方で特許を取得しました。この方法は、現在でも使われており「ラングフォードネクタイ」と名付けられ、当初のデザインは現在のネクタイよりは少し短めだったようです。更に時代が進むにつれ多くの紳士達がネクタイの結び方に凝るようになり、現在では85種類以上の結び方が存在するそうです。我々が全ての結び方をマスターすることは非常に困難なことですし、またマスターする必要性も全くありません。
基本的な4つのノット(結び目)
ネクタイは種類、素材、シーン(仕事、結婚式、式典など)に応じて適切な結び方を選ぶことが最も重要です。
1 ウィンザーノット
英国式の結び方で、その名ウィンザー公爵に由来しています。実はウィンザー公自体はこの結び方を使っておらず似たような結び方である幅広の三角形の結び方を使っていたとのことです。
この結び方は「ダブル・ウィンザー・ノット」または「スカッピーノ・ノット」とも呼ばれ、これは同名の会社の創業者で、1930年にこの結び方を発明したドメニコ・スカッピーノの姓に由来すると言われております。
ウィンザーノットは左右対称の三角形の結び方で、フレンチカラーのシャツや横に大きく開いたシャツによく似合う結び方です。エレガントな生地で、厚すぎないシルクのネクタイに向いており、フォーマルな場面で使用するのに最適な結び方です。結び目の数が多いため、ネクタイの長さの大部分を占め、短くなりすぎることがあるので長めのネクタイを選ぶか、ウエストコートを着用するのがよいでしょう。
2. ハーフ・ウィンザー・ノット
ハーフウィンザーノットはウィンザーノットに似ていますが、厚みが少なく、結ぶ手順が少ないので作りやすい結び方です。日常的な結び方で、エレガントな三角形で、襟ぐりの広いシャツに合わせるとよいでしょう。ウィンザーノットとは逆に、左右非対称にするのが一般的ですが、細くてやや滑りやすい質感のネクタイと合わせるのが理想的です。
3. シンプルノット(オリエンタルノット)
シンプルノットは、ネクタイの結び方の中で最も古典的なもので、非常に簡単に作ることができ、そのため、最もよく使われています。ほぼすべてのネクタイとすべてのシャツの襟に適しており、中高身長の男性に最適です。一般的には先細りで細長く、やや対称的な外観になります。
カジュアルにもビジネスにも合うノットで襟飾りや様々な素材のネクタイと組み合わせられるのが特徴です。とても簡単に結ぶことが出来ますので初心者の方にも最適です。
4. スモールノット
日常的に使えるクラシックな結び方で、とても簡単に作れます。スモールノットは、特に背が高く、胴が長く、首がやや長めの男性に適しています。襟の詰まったシャツや厚手の生地のネクタイに最適で、す。そのため、70g以上のシルクのネクタイを使用することをお勧めします。様々なシーンで使えるノットで衿の詰まったシャツに適しており、太くて厚い素材にもよくなじみます。
以上紹介した4つのノット(結び目)をマスター出来れば殆どの場面で通用できます。
最後に少し変わった難しいノットをご紹介いたします。
8. エルドレッヂ・ノット
エルドレッジノットは、これまで紹介したタイノットの中で最も複雑なノットで、多くの別々の通路を含む、異例で複雑な魅惑的なノットです。他の多数のノットとは対照的に、小さな部分(テールと呼ばれる)をアクティブエンドとして制作した新しく考案されたノットです。
エルドレッドノットはかなり大きく、テーパーブレードのような効果を生み出します。とても人目を引きますので個性的な方にふさわしい結び方です。このノットの魅惑的な効果は、無地のネクタイや繊細な模様のあるネクタイでより強調されます。縞模様は、バランスを崩し、複雑な印象を与えてしまうので、避けたほうが無難です。
この結び方は、とても派手なな結び方なので、オープンカラーやワイドカラーのシャツ、非常にシンプルで控えめなスーツと組み合わせて、公の場面以外でのみ着用するほうが無難です。
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