毎度お世話になっております。EXCY FORMAL NEWS編集部の山佑です。
今回のブログは、フォーマルウェアーと言えば、でタキシードと並んで頭に思い浮かぶ衣装、「モーニングコート」について書きたいと思います。
目次
そもそもモーニングコートとは?
午前~日没までに着用される男性の正礼装。カッタウェー・コートcutaway coatともいい、19世紀前半イギリスでフロックコートの前裾を裁ち落としたのに由来する。乗馬用として始まり、日常着、礼服と変化し、1920~30年代にフロックコートに代わる昼間の正礼装となった。第2次大戦後欧米では、結婚式以外にはほとんど用いられなくなったが、日本では一般的礼装として定着した。前裾は大きくカットされ、後腰から裾へベンツを入れ、丈は膝丈が普通。
世界大百科事典 第2版
フォーマルウェアーには、
- 慶と弔
- 時
- クラス
があり、1はお祝い事かお悔やみの席か、2は時間で、フォーマルウェアのドレスコードは夜の6時を一つの区切りとして、6時前を「ビフォアーシックス」、後を「アフターシックス」と分類します。そして3のクラスとは、昼夜それぞれに「正礼装」、「準礼装」、「略礼装」のクラスが有り、それぞれドレスコードがございます。
*時間の区切りに関しましては、上記は国際的なルールで、国内では午後4時以降が夜の時間帯とみなすようです。
モーニングコートは、”慶と弔とも”に、”ビフォアーシックス”の、”正礼装”、となります。
スタイル・仕様
ここからは「慶事」のモーニングコートとしてのご紹介をさせていただきます。
▶上着
シングルのフロックコートから発展したこの上着の特徴は、緩やかなフロントカット(乗馬のためのボタン留めのスタイル)とバックボタン、深いセンターフックベント、膝丈の着丈、ウエストの切り替え(フロックの名残)などです。お色は墨黒となります。
ラペルデザインは、ピークドラペル、素材は、ウールやカシミアなど、少し光沢を抑えた鈍い光の出るものが良いとされております。
▶スラックス(トラウザーズ)
合わせるスラックスは、グレーと墨黒の2~3色を組み合わせた規則正しいストライプの生地を使用する、いわゆる「コールズボン」になります。
ウエスト部分は、ベルトで着るのではなく、サスペンダー(ブレイシーズ)で吊るして着てください。
また、裾口の形状は、折返し(ダブル)を付けず、シングルカットで、尚且前後で差のある”モーニングカット”仕様で穿いていただくのがベストです。
▶ベスト(ウエストコート)
上着と同素材で、色を合わせて(墨黒)いるのであれば、白襟を付けてください。*なお弔事の際は、必ず白襟は外してください。
もしくは、お祝いの気持ちを表すために、より明るいグレーやアイボリーなどもGOODです。
モーニングコートはシングルフロントなので、ベストはシングルでもダブルでもどちらも構いません。
▶シャツ(インナー)
純白のブロード素材(より良いのは細番手のハイカウント)、襟型はウィングカラーが良いと思います。
また、袖口はシングル、ダブルどちらでも可で、シングルの場合は、両方にボタンホールがあり、カフリンクスで留める事ができるコンバーチブル仕様を選びましょう。
合わせるアクセサリー
縞ネクタイ(もしくはアスコットタイ)、サスペンダー、白蝶貝カフス、麻チーフ、黒の内羽根ストレートチップ靴、グレー鹿革手袋、それとハットがあってもいいですね。
詳しくは、下記FORMALブランドサイトのルールページを御覧ください。モーニングコート以外のフォーマルウェアについても記載してあります。
EXCY FORMALがお届けするモーニングコート
そんなモーニングコートですが、EXCY FORMALでは、国内有数のイージーオーダー工場にて縫製します。
そもそも、モーニングを縫製する工場、ましてやオーダー可能な工場は、かなり限られており、当社が取り組んでいる株式会社御幸毛織が運営している工場も、そのうちの一つです。
こだわりとしては、国内屈指のファクトリーでマスターテーラーと呼ばれる匠の技術と時代性を取り入れたパターンとを融合させた新しいクロージングシステムです。
また、オリジナル開発の毛芯など副資材へのこだわりや、日本人の前肩にこだわったパターン開発など技術の伝承を続けているところです。
そんなMIYUKIが作り出すモーニングコートが上記でも画像をふんだんに入れておりますが、改めてこちらになります。
なお、上記商品の生地につきましては、1881年にイタリアのビエラ地方にて設立されたイタリアを代表とする高級生地ブランドの一つである、CERRUTI(チェルッティ)の生地を使用しております。最高水準のAAAAAランクの原毛を紡績から仕上げ、染色まで一貫して行っており、そこには高い技術力と卓越したテクノロジーが融合し、最高のクオリティーを生み出し、現在の確固たる地位を築いております。そのCERRUTIのフォーマルコレクション中からセレクトした生地は高級メゾンのタキシードにも使用されている、高品質な生地となっております。こちらの黒は”NERISSIMO(ネリッシモ)=黒の最上級”と名付けられ、エレガントかつラグジュアリーな色合いになっております。
また、コール縞の生地につきましても、同様で、両方とも当社にて在庫しておりますので、ぜひご興味がございましたら一度手にとってご覧いただければ光栄でございます。
着丈の豆知識
最後に、ご注文いただく際の注意点と言いますか、よくご質問いただくのが、上着丈についてです。ご説明させていただいた通り、通常のスーツのジャケットとは着丈が随分違います。モーニング*コート*と言うくらいですので、どちらかと言えばコート丈に近いですよね。
では、どのくらいの丈にすればいいかと申しますと、一つの目安としまして、
モーニングコート上着丈 = 総丈(O点から地面まで) X 0.7(70%) - 2cm
です。総丈150cmの人であれば、103cmとなります。
ちなみに、燕尾服の上着丈の場合は、-2cmを無くした、総丈 X 0.7、でお求めいただけます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
昼の正礼装である、モーニングコートもEXCY FORMALではご提供可能です。
そのほか、法人様でフォーマルアクセサリーについてのOEM/ODMや、大口ご注文での別途お見積り依頼、営業担当からのご連絡をご要望の場合は、こちらよりお気軽にお問い合わせください。
または、上記でもご案内させていただきましたBtoBのアパレル資材サイト「ApparelX」も合わせてご覧ください。
個人様でフォーマルアクセサリーのご購入をご検討の方は、こちらのショッピングサイトをご利用くださいませ。
または、商品紹介や取扱店舗など、随時更新しております、ブランドサイト「EXCY FORMAL」も覗いてみてください。